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石井ゆかりとは

2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、のべ3500万アクセス。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。

2010年上梓の『12星座シリーズ』(WAVE出版)は100万部のベストセラーに。第7回Webクリエーション・アワードにて「Web人賞」受賞。他、著書に『星読み+(プラス)』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、『禅語』『青い鳥の本』(共著・パイ インターナショナル)、『いつか、晴れる日』(ピエ・ブックス)など。

石井ゆかりの占いとは

■簡潔にいって星占いのしくみとは?

星占いは、「星」を使って占います。「星」といっても、夜空に見える星の全てを使うわけではなく、主に、肉眼で見える太陽系の仲間を使います。太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星です。更に望遠鏡ができてからは、天王星、海王星、冥王星も用いるようになりました。これらの星が、ある瞬間に、空のどこに位置しているか、を写しとった図が「出生ホロスコープ」です。この図を読むのが星占いです。
12星座というのは、空を12等分した、空の地図です。「牡羊座」とか「牡牛座」とかは、空に描かれた国のようなものなんですね。この国々を、上記の星が、旅人のように移動していきます。「私は射手座です」というのは、実は「私が生まれたとき、太陽は射手座のエリアにありました」という意味です。星座=国には、それぞれお国柄のようなものがあり、星々は「郷に入っては郷に従え」とばかり、その国のお国柄で振る舞うようになります。太陽は射手座にあって開けっぴろげな、フランクな人であっても、水星(言葉)は山羊座にあれば、丁寧で力のこもった話し方をするかもしれません。星々にはすべて、「マルス(火星)」「ヴィーナス(金星)」など、神様の名前がついています。私達の出生図には10人の神様がいて、それぞれ、各自の星座のカラーを背負っているのです。この神々の繰り広げる物語が、私達の人生や性格である、ということになります。

■石井さんの星占いスタイルはどう生まれたの?

一般的な占いは、「仕事運は……」「恋愛運は……」「金運は……」などと書かれています。でも、これは星占いのほうで「仕事運!」「恋愛運!」などのカテゴリがあるわけではないんです。たとえば、ホロスコープの上のある場所は「社会的地位、キャリア、その人が目指す目標、活躍する場所、専業主婦であれば夫の仕事」などを扱うことになっています。これを「仕事運」というふうに、いわば翻訳しているのが従来型の占いです。雑誌等は、購買層というのがだいたい決まっていますから、独身の若い女性向けの雑誌なら恋愛運、中高年向けの雑誌なら家庭運、というふうに、読者層に当てはまるようなカテゴリをつくって、そのように「翻訳」すればいいのでしょうが、私はインターネットで活動をしてきました。そこでは、読み手は女性に限らず、男性も読まれます。若い女性も、同性愛の方も、中高年の方も、学生さんも、ビジネスマンも、経営者も、いろんな方がいらっしゃいます。また、立場が同じでも、価値観や状況が違えば、物事の受け取り方は違ってきます。たとえば、同じ「主婦」でも、結婚直後の人もいれば、流産してしまったばかりの人もいると思います。そんなふうに、どんな立場の人が読んでも、なにかしら「私のことだ」と感じてもらえるように書くことを目指しているので、結果的に、他の占いと比べて、ちょっと変わった書き方になりました。

■どんな思いで占いを発信しているの?

私は、そもそも占いなんかないほうがいいと思うのです。自分の力で悩みや困難に立ち向かい、生身の人間として勝負していくのが一番いいことですし、経験にもなります。ただ、私を含め、人間は弱いので、どうしても未来の不安に勝てないときがあります。そういうとき「こっそり」占いを見たくなる、というのが、人間なんだと思います。
私の占いは大して当たりません。2011年3月の大震災も「何で当てられなかったの?」と言われました。当然の指摘だと思います。当てた占い師もいるのかもしれませんが、私にはわかりませんでした。ああした大きな出来事の前で、私の占いなんてとても無力なものだと思いました。
でも、私の占いを読んで、「元気が出た」「ほっとした」と言ってくださる方がたくさんいらっしゃいました。それはおそらく、どんなときでも、占いは「未来には何かが変わる」と言っているからだと思います。「この苦しみがいつまでも続くのではないか?」という想像は、これ自体1つの苦しみです。占いは、この苦しみを軽くしてくれます。
読んで元気が出ないような占いなら、ないほうがいいと私は考えています。でも、「元気を出そうよ!」と言っても、元気なんか出ないと思うのです。たぶん、「こういうふうに生きれば、自分が望む方向にいける可能性がある」と思えれば、元気が出てくるんじゃないでしょうか。未来は変わるし、人には可能性がある。そういうふうに思えるような占いならば、当たらなくても、役に立たなくても、存在しても許されるのではないか。これが私の、占いをする「言い訳」です。

■石井さんの占いにネガティブな表現がないのはなぜ?

2011年3月に未曾有の大災害が起こりましたが、最初に私達が圧倒されたのは、津波という大きな水と、街を埋め尽くす火災でした。でも、そのあと被災地で声の限りに求められていたのは、飲み水や、ガソリンでした。寒さに震えて人は焚き火をし、温かい炊き出しが求められました。水も火も、それ自体には、良いも悪いもありません。人間の使い方や接し方によって、災害になることもあれば、命を救うこともあるわけです。勿論、津波は人間の力を超えた天災ですが、火災は流出した重油などによって起こったと聞きます。人生では、人間の力を超えてしまうことも起こりますが、人間の接し方によって大きく変えられることもあると思うのです。
星占いには、火、地、風、水という4つの要素が組み込まれています。たとえば、火は直感や情熱を表しますが、同時に、攻撃性や暴力も象徴します。それそのものには善し悪しはなく、それをどう使うかによって、人は幸せにも不幸にもなる、という部分があると思います。私の占いは「どうなるか」ではなく、「どうできるか」に焦点を当てて占っています。ですからある意味、「当たる占い」ではないんです。自分の星座以外の星座を占うときも、「もし私がこの配置だったら、この星の意味する力をどういうふうに使えるだろう?」と考えます。自分から「今は火が強いから自分の家を燃やしてやろう」という人はいません。温かい料理を誰かのためにつくってあげよう、と思うはずです。そういう観点で書いているので、不吉なことや怖いことは出てきようがないんだろうと思います。